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2022.10.05

  • 衣服のお役立ち情報

秋の衣替え

10月に入り、朝晩冷え込む日も増えて来ましたね。そろそろ衣替えをしようかなという方も多いのではないでしょうか。

最近は季節の変わり目が曖昧になっていて、昔のように夏物から秋冬物にタンスの中身をガラッと変えるという方は減っているかもしれません。

今回は、衣替えの方法がわからない!という方に知ってもらいたい、簡単に実践できる衣替えのポイントを紹介したいと思います。


「キーワードは、少しずつ!タイミングを覚えましょう。」

そもそも秋冬物への衣替えの時期ですが、一般的には最低気温が18℃を切ったら衣替えのタイミングと言われています。この時期は急に涼しくなったと思ったら夏の暑さがぶり返して、毎日着る服に悩んでしまいますよね。

一度にすべての服を入れ替えてしまうと、急に暑くなったときにせっかくしまった服をひっぱりだすことになったり…。一日ですべてやろうと思うと疲れてしまうので、洗濯一回分ずつなど数回に分けて行うのがおすすめです。

最低気温が20℃を下回ったらそろそろ衣替えのころだな~と意識をして、18℃を切ったら少しずつ服を入れ替えていきましょう。

しまい洗い、していますか?」

洗濯してからしまっていたはずなのに、次の季節着ようと思っていたら汗染みや虫食いができていた…なんて経験はありませんか?

これは、繊維に残っていた汗や皮脂汚れが、時間の経過とともに繊維を変色・変質させてしまうことで生じるトラブルです。普段の生活では繊維の奥の汚れまで落としきれず、目に見えない汚れは黄ばみやシミになり、虫食いの原因にもなります。

長期保存する前には「しまい洗い」をして、大切なお洋服をトラブルから守りましょう!

「衣服の状態をチェックしよう!」

毎日着ていると気がつかなくても、ワンシーズン着用した衣服には汚れや傷があるかもしれません。「しまい洗い」をする前に、まず衣服の状態を確認しましょう。

自分ではとれないようなシミや黄ばみ、破れや傷を見つけた場合は速やかに専門店に相談しましょう。シミはクリーニング店、破れや穴は当店のようなかけつぎ専門店(https://kaketsugi.jp/)にご相談ください!

同時に洗濯表示も確認して、「クリーニングに出すもの」「家で洗うもの」に分けましょう。水洗い不可のものはクリーニング店で「ドライクリーニング」に出します。

一度しか着ていないから…といってそのままにしておくと、トラブルの原因になるので注意が必要です。

「お家でしまい洗いをしてみよう!」

すべてのものをクリーニングに出すのは難しいです。お家でも簡単にできるので、洗濯可能なものは自分で洗うのがおすすめです。

TシャツやYシャツの襟等の黄ばみやシミ、皮脂汚れを落とすには酸素系漂白剤を使用します。洗濯機に入れる前に、酸素系漂白剤を適量溶かした40~50℃のお湯に10~20分程つけ置きします。

※衣類によっては漂白剤使用不可、高温洗浄で傷むものもあるので、必ず品質表示を確認してから行いましょう。

「普段の洗濯にひと手間加えた、しまい洗いのコツ」

特別な道具や洗剤をつかわなくても、しっかりしまい洗いができます。ポイントは3つ!

  • 事前に洗濯槽を掃除する

洗濯槽に残った雑菌やカビが衣服に移ってニオイの原因になります。衣替えと洗濯槽の掃除をセットにしてしまいましょう。

  • 風呂の残り湯を使用しない

節水のために風呂の残り湯を使う方も多いかもしれませんが、残り湯には皮脂や汚れが含まれているためしまい洗いにはおすすめしません。

  • いつもより水位を高めに(すすぎは2回)

少ない水で洗濯する場合汚れや洗剤が落としきれず、繊維の奥に残ってしまうことがあります。水位はいつもより高めでたっぷりの水で洗い、すすぎ一回の洗剤を使っている場合でもすすぎは2回以上行いましょう。

「しっかり乾かす!」

しまい洗いができたら、とにかくしっかり乾かすことが大切です。衣類に水分が残っていると、カビやニオイの原因になります。よく晴れた日に洗うようにしたり、乾燥機を使用するなどしていつもより時間をかけてしっかり乾かしましょう。

天気の良い日に時間がとれなかったり、花粉症で外には干せないという方にはアイロンがおすすめです!

これからしまうのにアイロン?と思うかもしれませんが、アイロン可能な服はぜひアイロンをしてからしまいましょう。アイロンはシワを伸ばすだけでなく、高温で雑菌や害虫、その卵を殺すことができます。

雑菌がなくなればニオイを防ぎ、虫食いの被害も減らすことができます。梅雨などニオイが気になる季節にもおすすめですよ!

※アイロンの温度、当て布が必要かなど必ず品質表示を確認してください。

「正しい収納方法を知ろう!」

意外と忘れがちなのがクローゼットや収納ケースの掃除です。

収納前に掃除をして、天気に良い日に扉や蓋を開け、サーキュレーター等を使用して十分に乾燥させましょう。

衣服もクローゼットもしっかり乾いたところで、服を収納していきます。

畳んだ衣服は上下に重ねるのではなく、立てて収納します。衣服を食べる害虫は光を避けて下方へ移動するため、立てて収納することで複数の衣類に被害が及ぶのを防ぎます。

最後に防虫剤を忘れずに使いましょう。防虫剤の成分は空気よりも重いため、一番上に乗せるのが効果的です。綿や麻が多い夏物でも、汚れがあると虫食い被害にあうこともあります。防虫剤には黄ばみ防止効果があるものもあるので、夏物を収納する際も必ず使いましょう。

また、ぎっしり詰まった状態では本来の効果が発揮できないため、8割を目安に収納します。

クリーニングに出した衣服は、必ずクリーニング店の袋から出して収納します。

ビニール袋に入れたままでは湿気がこもり、カビや黄ばみの原因になります。不織布の衣類カバーなど、風通しの良いものを選びましょう。

近年では、防虫・防カビ・抗菌効果のある衣装カバーも発売されているので、特に大切なお洋服にはそちらがおすすめです!

「これから着る服のお手入れは?」

収納前にしっかりしまい洗いをして保管した服は洗濯せずに着用して大丈夫ですが、ハウスダストやダニのアレルギーのある方は一度洗濯してから着用した方が安心です。

着用前には念のためカビやシミ、黄ばみや虫食いがないか確認しましょう。もしも見つけた場合は早めのお手入れが肝心です!

シミや汚れはクリーニング店、虫穴はかけつぎ店に相談しましょう。

「収納場所にお困りの方は、クリーニング店の保管サービスを!」

衣替えは面倒!管理が難しい!収納場所がない!という方は、クリーニング店の保管サービスを利用してはいかがでしょうか?

長期間着用しないシーズンオフの衣服をクリーニングに出してそのまま次のシーズンまで保管してくれるというサービスです。自宅の収納スペースを有効活用できるだけでなく、温度や湿度を管理された環境で保管してもらえるので安心です。

最近では宅配サービスも増えていて、重い衣服をお店まで持っていく必要もないので気軽に利用できます!

「さいごに」

秋の衣替えのポイント、いかがでしたでしょうか?

衣替えってなんだか面倒だし難しそう…と思っていた方にも気軽に挑戦してもらえるかと思います。

大切なお洋服を長く着るには、定期的なメンテナンスが大切です。

衣替えはお洋服の状態をチェックする絶好のチャンス

シミや虫食いを見つけて諦めてしまう方も多いかもしれませんが、衣服は様々な方法で修復が可能です。洗い方や相談できるお店を知って、大好きなお洋服を長く楽しんでいただければ幸いです。


最後までご覧いただきまして、ありがとうございました!

当店ではかけつぎに限らず、それぞれの衣服の傷や穴にあった修復方法を提案しています。お困りの際は是非一度ご相談ください。

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