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セーターの虫食いを見つけたら。(ニット・セーターの虫食い穴をきれいに直す方法と防ぐコツ)
お気に入りのセーターを取り出したら、ぽっかりと穴が…。そんな経験はありませんか?
特に秋冬に活躍したニット類を春先に収納しようとしたとき、**「虫食い被害」**に気づく方がとても多くいらっしゃいます。
私たち紬かけつぎ店では、毎年たくさんのセーターやニットの虫食いトラブルに関するご相談をいただいています。
今回は、虫に食われやすいニットの特徴から、実際の修理事例、そして虫食いを防ぐ保管方法まで、専門店の目線でわかりやすくご紹介します。

虫食いされやすいニットの特徴とは?
虫にとって魅力的なのは、意外にも“高級”な素材です。
✅ 特に虫に好まれる素材
- ウール(羊毛)
- カシミヤ
- アンゴラ
- アルパカ
- シルク混ニット
これらの動物性繊維はたんぱく質を含み、虫の栄養源となるため、特に被害を受けやすいです。
✅ 虫を呼び寄せやすい条件
- 着用後、洗わずにそのまま収納
- 食べこぼしや皮脂の汚れがついている
- 湿気が多く、防虫対策をしていないクローゼット
どれか1つでも当てはまると、虫にとって住みやすく、食べやすい環境になってしまいます。
虫食い穴は直せる?かけつぎ修理のご紹介
虫食いでできた小さな穴でも、**熟練の手作業「かけつぎ」**で元の状態に近づけることができます。
◆事例①|カシミヤセーター 首元に2か所の虫食い穴
お客様より「ワンシーズンしまっておいたら、小さな穴が空いていた」とのご相談をいただきました。
ウール100%の柄入りのセーターで、薄手かつ目が細かいため、慎重に補修を行いました。


修理方法:
- 糸を周囲から採取して織り込む「かけつぎ」を実施
- 柄や網目に違和感が出ないよう、手作業で調整
修理後は「どこに穴があったのかわからない」とのお声もいただき、私たちにとっても嬉しい仕上がりとなりました。
◆事例②|カシミアニット 身頃に複数の虫食い穴
こちらは、長年大切にされていたウールニットのご相談。
虫に食われた穴と、その周囲の擦れがあり、補修と目立ちにくくする工夫が必要でした。




修理方法:
- 傷んだ周囲も含めて、広めにかけつぎ処理
- 糸が足りない部分は、生地の裏から補強糸を入れて調整
こちらも、着用に十分耐えうる自然な仕上がりとなりました。
虫食いを防ぐ!シーズンオフ前の正しい保管方法
虫食いトラブルを防ぐためには、**「収納前のひと手間」と「適切な保管環境」**が重要です。
✅ 着たあとはブラッシング&陰干し
- 汗やほこりを落とすことで虫の好む要素を減らせます
- 一晩干すだけで湿気対策にも
✅ クリーニング or 洗濯してからしまう
- 食べこぼしや皮脂汚れは虫の大好物
- 一度だけ着たニットでも、収納前には洗いましょう
✅ 防虫剤+乾燥剤を併用
- 防虫剤は“気化タイプ”が効果的。密閉空間で使いましょう
- 併せて乾燥剤を入れることで、湿気によるカビも防止
✅ 時々、空気を入れ替える
- クローゼットを数か月に一度開けて風通しをよくするだけでも予防効果あり
まとめ|虫食いに気づいたら、まずはご相談を
セーターやニットの虫食いは、見た目にショックなだけでなく、そのまま放置すると穴が広がる原因にもなります。
**「お気に入りだから捨てたくない」「どうにか着られるようにしたい」**というお気持ちに、私たちは全力でお応えします。
ご相談・修理の流れ
- LINE・メール等で写真を送信 → 無料お見積もり
- お見積もりをご確認のうえ、ご希望で進行
- 1点ずつ手作業で丁寧にかけつぎ修理
- 仕上がり後、全国へご返送いたします
穴の大きさや生地の種類によって、仕上がりのご案内も異なりますので、
「これは直るかな?」というご相談だけでも、お気軽にご連絡ください。
大切な一枚が、また長く着られますように。
皆様からのご相談をお待ちしております。