ウールコートのかけつぎ

穴があいておらず表面だけが食べられている虫食いはもちろん、穴があいていても修復できます。虫食いが一か所見つかると、他にも複数個所見つかることが非常に多いため、注意が必要です。

擦れキズの場合穴周りの毛羽も少なくなっているため、修復箇所との風合いの違いから仕上がりが目立つことが多いです。また、周りの生地が弱っていることから、見た目のキズ以上に大きめに修復する必要があります。

穴のキズと同じように修復が可能です。キズ周りの色褪せが少なかったことから多少の修復跡は出ていますが、そこまで目立たずに仕上がっています。裂けたまま着用を続けると範囲が広がる恐れがあるため、キズを見つけた際はお早めにご相談いただくことをおすすめします。

春、秋で特に活躍する１枚仕立てのコートも修復が可能です。こういった生地の場合、見た目には影響のない生地と生地の間の縫い代から糸を抜き取って修復することが多いです。穴が大きい場合は、ポケットなどから布を取り、その布から糸を抜き取って修復する場合もあります。