
はじめに
スーツは日常のビジネスマンの印象を左右する重要なアイテムです。虫食いやキズがあるスーツを着用していることで、あなたの印象を大きく損ってしまう恐れがあります。意外と知られていないのですが、虫食いは適切な予防策を講じることで容易に防ぐことが可能です。今日は虫食いの代表的な事例と、スーツを虫食いから守り、長く綺麗に着用できるための5つの簡単なステップをご紹介します。

ステップ1:適切な保管方法
最初のステップは、スーツの正しい保管方法です。スーツはクリーニング後、形を整えてから保管することが重要です。適切なハンガー(できれば幅広の木製ハンガー)を使用し、スーツの形を保ちながら通気性の良いカバーで覆いましょう。これにより、湿気やダニが原因の虫食いを防ぐことができます。

ステップ2:防虫剤の利用
次に、自然由来の防虫剤を利用することをお勧めします。シダーウッドやラベンダーなどの防虫剤は、化学物質を避けたい方にも最適です。これらの防虫剤をクローゼットや引き出しに適切に配置し、数ヶ月に一度は交換することで、虫の侵入を効果的に防ぎます。
ステップ3:定期的なメンテナンス
スーツは定期的なメンテナンスが必要です。週に一度は、柔らかい衣類用ブラシでスーツ全体を優しくブラッシングし、外で数時間エアリングすることで、ダニやホコリを取り除きましょう。また、年に1~2回はプロフェッショナルなクリーニングを受けることで、スーツを清潔に保ち、虫食いのリスクを最小限に抑えます。

ステップ4:湿度と温度の管理
スーツを保管する場所の湿度と温度は、虫食いを防ぐ上で非常に重要です。理想的な保管環境は、温度20~22度、湿度50~60%です。除湿器やエアコンを適切に使用することで、これらの条件を維持し、スーツを虫食いから守りましょう。
ステップ5:被害の早期発見と対処
最後に、虫食いの兆候を早期に発見し、迅速に対処することが重要です。定期的にスーツをチェックし、小さな穴や繊維の損傷を見つけたら、すぐに専門家に相談しましょう。早期に対処することで、より大きな被害を防ぐことができます。
◎パンツ虫食い事例(深い跡と浅い跡)



汚れのように見えますが、食べられた箇所は生地が薄くなっています
まとめ
スーツを虫食いから守るためには、日々の予防策が重要です。この記事で紹介した5つのステップを実践することで、スーツを長持ちさせ、いつものように素晴らしい状態を保つことができます。あなたの大切なスーツが常に最高の状態であるよう、ぜひこれらのアドバイスを活用してください。
◎かけつぎ修復事例1(ジャケット 背中)


織り目に沿って四角に修復しています。少し目立ちやすい生地だったためつなぎ目に多少の線が入っていますが、そこまで目立たずに仕上がっています。ミシンでたたくように縫う修理方法もありますが、こういった箇所は他の人からも見えるため、特にかけつぎでの修復をお勧め致します。
◎かけつぎ修復事例2(ジャケット 襟)


襟に集中して虫食いがありましたが、汚れも含めて大きくかけつぎ修復致しました。
汗や皮脂が原因で虫に食われることも多いので、季節ごとに洗濯をしましょう。
◎かけつぎ修復事例3(ジャケット 背中及び袖)


背中に虫食いによる大きな穴、小さな穴がところどころに空いていましたが、着用による色褪せが少なく、また目立ちにくい生地であったため比較的綺麗に仕上げることが出来ました。