ピアスをつけていたら耳に炎症が・・・。セーターを着ていたらチクチクして肌が痒くなった。赤くなってしまった。なんて経験ありませんか?
衣服の素材やそれに含まれる化学物質、金属などが肌に触れたことによって生じるアレルギー反応のことを「ファッションアレルギー」と言います。
あまり聞きなれない言葉ですが、身近にあるトラブルでもあるこの症状について考えてみましょう。今回は主に衣類に関する症状について紹介します。
●主な原因
- 化学物質: 衣服の製造過程で使用される染料、防腐剤、仕上げ剤などの化学物質が肌に刺激を与えることがあります。
- 金属: ボタンやジッパーなどに使われるニッケルやクロムなどの金属がアレルギーの原因になることがあります。
- 合成繊維: ポリエステルやナイロンなどの合成繊維は、天然繊維よりもアレルギー反応を引き起こしやすいことがあります。
- ゴム: ゴム製のバンドや伸縮性のある部分に使用されるラテックスがアレルギー反応を引き起こす場合があります。
●主な症状
- 皮膚のかゆみや発疹: アレルギー物質に触れた部分の皮膚が赤くなり、かゆみや発疹が生じることがあります。
- 接触性皮膚炎: 長期間にわたってアレルギー物質に触れ続けると、皮膚に炎症が起こることがあります。
- 水ぶくれや腫れ: より重度の場合、水ぶくれや腫れが生じることがあります。
●対策と予防
- 素材の選択: 敏感肌の方にとって、素材は非常に重要です。 天然素材の服を選ぶことで、肌への刺激を最小限に抑えることができます 。 特に 綿やシルク、メリノウール、麻などの天然繊維は肌触りが良い、通気性が高いなど肌に優しい特性が多くおすすめです。また、化学繊維や合成繊維、特定の金属を含む衣服やアクセサリーは避けましょう。
- 新しい衣服の前処理: 新しく購入した衣服は、着用前に洗濯して余分な化学物質を洗い流します。
- 肌との直接的な接触を避ける: 金属アレルギーの場合、アクセサリーや衣服の金属部分にテープを貼るなどして肌との接触を避けます。また、肌に刺激のありそうな素材の衣類の場合は下着やシャツを着用し、肌に直接触れる機会を減らします。
- 適切な洗濯方法: 敏感肌用の洗剤を使用し、柔軟剤の使用を避けます。
●まとめ
ファッションアレルギーは個人の体質や感受性に大きく依存するため、自分に合った対策を見つけることが重要です。また、症状が重い場合は医師に相談することをお勧めします。
毎日を快適に、そして安全に楽しく過ごすために服選びは重要です。デザイン性だけでなく、さまざまな視点に気をつけながら長く着られるお気に入りの一着を選んであげてくださいね。