– いざという時に「着られない」をなくすために –
急に必要になった礼服に、小さなキズや虫食いを発見…
親戚の結婚式に着ようとしていたモーニングが破れていた…
いざという時に着られないと困るのが、冠婚葬祭用のフォーマルウェアです。
喪服・留袖・振袖・モーニング・礼服スーツなど、「大切な場で着る一着」だからこそ、キズがあるまま着るわけにはいきません。
紬かけつぎ店では、喪服からモーニングや花嫁のドレス、打掛など様々な衣装での実績があります。和装・洋装を問わず、礼服の虫食いや破れ、擦れなどのお困りごとがございましたら、ぜひ当店へご相談ください。

熟練のかけつぎ技術で、自然で上品な仕上がりに
「かけつぎ(かけはぎ)」は、生地の織りや風合いをできる限り再現し、自然な仕上がりを目指す伝統的な修復技術です。
特に礼服では、キズが目立つと着用が難しくなりますが、かけつぎで修理すれば目立ちにくく、美しく仕上げることが可能です。

こんなお悩みに対応しています
- 発表会のドレスの一部が裂けてしまった。
- 喪服スーツの袖や襟に虫食いやキズがある
- モーニングの背中が擦れている
- 黒留袖の襟が薄くなっている
- 打掛の刺繍の糸が飛び出てしまった
- 他店で修理した跡が目立つので目立たなくしたい
着用時の違和感が出ないよう、柄や織りを丁寧に合わせて修復いたします。
修理事例のご紹介
事例①|黒ジャケット肩(虫食い) ドスキン生地


参考価格:11,000円(税込)
修復方法:表から見えないところより抜き取った糸を使い、部分的に織り込んで修復しています。昔の礼服でよく使われているドスキンと呼ばれる密度の高い生地で織られています。こういった生地の場合は仕上がりを考慮して比較的大きい傷でも糸で修復することが多いです。一般的な織りと比べると目立ちやすい部類の生地になります。
事例②|婦人礼服 虫食い ジョーゼット(ウール)生地


参考価格:14,300円(税込) ※2箇所の金額となります
修復方法:ジョーゼットの生地は織の規則性が低いため、1本1本織り込んで修復することが多いです。
キズに沿って多少の跡は出ていますが、そこまで目立たずに仕上がっております。
事例③|婦人礼服 焦げ穴 ポリエステル生地


参考価格:9,900円(税込)
修復方法:線香の火で穴が開いてしまった事例です。お盆の時期だと特にこういった事例が特に多いです。素材がポリエステルでも修復は可能ですが、生地馴染みがウールと比べると良くないことから、色違いとつなぎ目に多少の線が入っております。生地によって跡残りが出る場合がございますので、まずはご相談下さいませ。
事例④|白モーニングジャケット袖(虫食い)


修復方法:小さいキズは製品から抜き取った糸を使い、最小限で織り込んで修復しています。大きいキズは製品から取った布を使い、織り目に沿って四角に修復しています。非常に目立ちやすい生地のため大きいキズに関しては、つなぎ目に線と生地が2重に重なることから透け感が少なくなり色違いのような跡がでています。このような跡がでる場合は加工前に事前にお知らせいたしますのでご安心下さいませ。
事例⑤|訪問着(虫食い)


修復方法:製品の縫い代から糸をとり、織り込んで修復しています。色褪せも少なかったため比較的綺麗に仕上げることができました。着物は経年によって色褪せが出ていることも多く、修復に使用する糸と本体との色違いがでることがあります。
事例⑥|黒留袖柄部分(虫食い)



参考価格:18,700円(税込)※色付けがあることから金額が高めになっています。
修理内容:製品から同じ柄は取れないことから、シルクの白い糸で織り込みその後色付けをして仕上げています。
必要な時に慌てないために
冠婚葬祭に必要な礼服は頻度は少なくても急に必要になるもの。長く着るためには着用後のお手入れをしっかりして時々状態を確認しましょう。早めの対処がオススメです。
まずはお気軽にご相談ください。
個人のお客様以外にも貸衣装店様やクリーニング店様からのご依頼も受付しています。