大切なお洋服が汚れてしまったり、傷ついてしまうととても悲しいですよね。
毎日着るお洋服ですから、着用や洗濯によってどうしても劣化してしまいます。
破れた時は洋服直しの専門店?クリーニング屋さん?シミができたらどうしたらいいの?どこに相談したら良いのか悩んでいませんか。
お洋服の正しい扱い方や困った時の相談先を知れば、今よりもっとお洋服を楽しめるはず!
今回は、よくある衣料品のトラブルと、その対処方法についてお話ししていきたいと思います。
「よくある衣料品のトラブル」
まず、よくある衣料品のトラブルを上げてみましょう。
- 「虫食い・焦げ穴・溶け」
- 「破れ」
- 「糸引き・糸切れ」
- 「リンキング」
- 「シミ・色褪せ・黄ばみ」
- 「風合い変化・光沢変化」
皆さんも、一度は経験したことがあるものが多いのではないでしょうか?
同じ衣料品のトラブルでも、その対処方法は様々です。それぞれの原因を知って、対策や相談できるお店を見つけておくと安心です。
「虫食い・焦げ穴・溶け」
洋服に穴が開いている!と気がついて一番に疑うのは虫食いです。
ちゃんとクリーニングに出したのに…防虫剤を入れていたのに…といわれるお客様も多いですが、気をつけていてもおきてしまうのが虫食い。衣替えや収納方法には十分注意が必要です。
衣替えのコツはこちらの記事をご覧ください→(https://kaketsugi.jp/blog/1778)
他にもタバコやキャンプの火の粉による焦げや、摩擦やアイロンによる溶けによって穴があく場合もあります。
穴を見つけたときは、当店のようなかけつぎ(かけはぎ)専門店にご相談ください。
毛羽のあるコートなどの虫舐めや穴もかけつぎで修理が可能です。
穴が広がらないか心配になって、ご自身でまつり縫いする方もいらっしゃいますが、お店に相談するときは触らずそのままお持ちいただくのがスムーズです。
糸で生地を引っ張ることによって地の目が歪んでしまい、はじめよりも広範囲で直す必要が出てきてしまうのでご注意ください。
どうしても着用の予定があるなど、ご自身で大級処置をする場合は、生地の裏側から接着芯を貼って対応しましょう。
「破れ」
破れは、穴と同じ様に多いトラブルです。引っ掛けたり転んだりすることで破れることもあれば、長い期間着用することにより生地が薄くなって裂けてしまうこともありますよね。後者の場合、キズの周辺も広く弱っていることが多いので注意が必要です。
破れでお困りの際は、かけつぎ専門店または洋服直しの専門店にご相談ください。破れの修復にはいくつかの方法があり、品物の素材やキズの箇所、ご予算によって提案できる方法が変わります。
脇の下や股など、負担のかかりやすい場所では縫い目がほつれたり、破れたりすることが多くあります。
できるだけわからない様に修復したいという方は、かけつぎ専門店にご相談ください。
かけつぎの専門店では、破れや裂けを修復してから縫い直すので、元に近い状態になるのはもちろん、縫い代を出してサイズに余裕をもたせることも可能になります。サイズが合っていないために負荷がかかって避けてしまうことも多いので、少し縫い代を出すことをおすすめしています。
多少目立っても低下価格に抑えたい、周りも広く弱っているので丈夫にしたいという方は、洋服直しの専門店にご相談ください。
洋服直しの専門店では、「ミシンたたき」という方法で修理することが多いです。裏から生地を当てて品物に近い色の糸を使って、破れをつぶすように上からミシンでたたく修復方法です。
かけつぎ修復には範囲が広すぎる場合や、着用による色褪せやテカリがひどい場合にはミシンたたきもご検討ください。
− そもそも破れないためにはどうしたらいいの?
サイズのあった服を選ぶことが大切。少しきつくなったら、洋服直しの専門店でサイズアップしてもらうのもおすすめです。
サイズダウンはできても大きくはできないのでは?と思っている方も多いかもしれませんが、スーツなどでは縫い代を大きめにとってあることが多く、サイズアップも可能です。
気軽に相談できるので、破れる前に検討してみてはいかがでしょうか?
「糸引き・糸切れ」
ちょっとしたものに引っ掛けて糸が飛び出てしまった、なんてことはありませんか?
ざっくりとしたニットやショール、スーツなどでもありますよね。
こんなとき一番大切なことは、飛び出た糸を切らないこと!!
ループのように糸が飛び出た場合、綺麗に修復できることが多いです。
切ってしまうと、模様が合わなかったり、目立ったりするので注意しましょう。
糸引きや糸切れをみつけたら、できるだけ触らず早めにかけつぎ専門店にご相談ください。
もちろん飛び出た糸が切れてしまっている場合も、かけつぎなら修理は可能です。
多少目立つこともありますが、是非一度ご相談ください。
「リンキング」
リンキングとは、ニットの縫い目のこと。ニットの襟や袖口のリブがほつれてしまった経験はありませんか?
糸が一本飛び出ているだけだと思ったら、どんどんほどけてしまった!なんてこともありますよね。
こちらはかけつぎの専門店にご相談にください。
リンキングのほつれは綺麗に仕上がることが多いので、おすすめです!
「シミ・色褪せ・黄ばみ」
衣服の色が変わってしまったというトラブルの原因はいくつかあります。
着用や洗濯による摩擦や、漂白剤や汗等の化学作用によって変色する場合。
また、熱や日光によっても黄ばみなどの変色が起こります。
取り扱う際は洗濯の方法や温度、干し方、アイロンなど品質表示を確認することがとても大切です。
色褪せや黄ばみを発見した際はどうすればよいでしょうか?
TシャツやYシャツの襟の黄ばみなら、酸素系漂白剤を使ってつけ置きをしてから洗濯します。しかし、洗っても取れないシミや前シーズンの物を出してきて見つけた変色は、ご自身で対処するのは難しいでしょう。
そんなときはクリーニング店に持って行きましょう。
色褪せであれば染め直しを、黄ばみや汚れは落としてもらえるかもしれません。時間が経ったものだし無理だろうと思わず、まずは相談してみてください。
また、薬品や焦げによる変色では、生地が堅くなっているかもしれません。堅くなって、触るとぱりぱりと崩れてしまう様な場合、シミ抜きをすると穴になってしまいます。
そのような品物は、かけつぎ専門店にご相談ください。虫穴や焦げ穴のようにかけつぎ修理が可能です。
「風合い変化・光沢変化」
着用によってスーツのお尻や膝、肘がてかてかになった経験はありませんか?
スーツ生地の表面は細かい凹凸があり光が乱反射するため、織組織によってさまざまな風合いが楽しめるのが特徴です。
しかし、長年の着用によって摩擦や圧力がかかり、繊維がつぶれたり擦り減ったりすることで凹凸がなくなり、光が一方向に反射することで光沢が出てしまうのです。
かけつぎで修復する場合も、周辺の生地に色褪せやテカリがあると、どうしても目立ちが出てしまいます。
残念ながら、光沢が出てしまってからすっかり元の様に戻せる様な対処方法はありません。
毎日のように着用する洋服のテカリは避けられないものですが、テカリが出ることを遅らせることは可能です。着用する時は以下の3点に気をつけましょう。
- 着用後はブラッシングをする
着用によってつぶれた繊維や表面の毛羽を起こすことで、光沢を軽減します。
- 一日着たら一日休める
一着を連続で着ることを控え、3~4着をローテーションで着まわすようにしましょう。服にかかる負担を減らします。
- 淡い色のスーツを選ぶ
同じように着用していても、黒や紺のスーツに比べてベージュやグレーの品物は光沢がわかりにくい特徴があります。気になるという方は淡い色のスーツを選ぶようにしましょう。
「さいごに」
いかがでしたか?
お洋服で困った際のヒントになりましたでしょうか。
困ったときの相談先をフローチャートにまとめて見ました。こちらも参考にして見てください。
何かあったときに相談できる場所を知っていれば、安心しておしゃれを楽しむことができます。
好きなお洋服はためらわずにどんどん着用してくださいね!
当店はかけつぎの専門店ですが、かけつぎに限らずそれぞれのお洋服のお困りごとに適した対処方法を提案しております。
どこに持って行ったら良いのかわからない場合や、複合的に相談したいときなど、お困りの際は気軽にご相談ください。
相談はLINEがおすすめです!
(LINEで簡単お見積もりはこちら→https://page.line.me/378fxtre?openQrModal=true)
※当店はかけつぎの専門店のため、サイズ直しだけや染め直しだけなどの洋服直しには対応できない場合がございます。