今回は良くお問合せいただく共布(残布)について説明します。※編み物と織り物では修復方法が異なるため編み物は別の記事でご説明いたします。
お洋服、特にスーツを購入すると付いてくることが多い共布、何に使うのか疑問に持たれた方も多くいらっしゃると思います。この布は私たちのようなキズや穴を修復する業者、またクリーニング屋さんで染み抜きをする際に試験で使う等洋服を長く着用するにあたってとっても重要な役割を担っています。

「あ、洋服に穴が、、、」こんな時は共布の出番なのですが、共布がどこにいってしまったかわからない。。。という方も多くいらっしゃると思います。そんな方もご安心ください!ほとんどの場合、製品の縫い代等や内側から布や糸を取ることができます。布をよく取る箇所を下記でご紹介しますので、ご参考くださいませ。
ジャケット
袖口の中
共布を取った箇所は表からはわかりません裾(ベンツの縫い代)
共布を取った箇所は表からはわかりません胸ポケットの中
布を取った後当て布が必要なことが多いです見返し
布を取った箇所に別布を当てるため追加料金がかかります
スラックス
前ポケット
表から見えない範囲で取ります裾
シングルの場合大きい共布が取れます後ろポケット向こう布
取った後、当て布が必要な場合がありますコインポケット
ポケットが使えなくなる可能性があります
シャツ
下前(ボタンがついている側)の裾の折り返し
生地が一枚で足りない場合は2枚繋いで修復したり、3枚繋いで修復することもあります。損傷が激しくてもあきらめずに、まずはお気軽にお問合せ下さいませ!