ビジネスシーンのワイシャツ、休日のネルシャツ、夏の旅行やリゾートで活躍するアロハシャツ…。
シャツは用途も素材も幅広い洋服です。アロハの柄ものなど1点ものも多く、着用頻度も多いため「気づいたら破れていた」「虫食いを見つけた」といったトラブルが意外と多い衣類です。

当店では、様々な素材やブランドシャツの修理に対応 しています。
- 綿(コットン)シャツ
- 麻(リネン)シャツ
- ウール素材のシャツ
- シルク、レーヨンやテンセルなどのブラウスやシャツ
「お気に入りなのに、もう着られない」と諦める前に、ぜひ一度ご相談ください。
熟練のかけつぎ技術で自然な仕上がりに
「かけつぎ(かけはぎ)」とは、生地の織り・柄・光沢を再現しながら修理する伝統技術です。
シャツは特に「袖口」「胸元」「襟周り」など目立ちやすい場所にトラブルが出やすいですが、かけつぎでの修復後は製品と同じ布や糸で修復するため、他の修復方法と比較すると馴染みが良く綺麗に仕上がります。※素材によっては跡が目立つものもございます。その場合は事前にご連絡いたしますので、ご安心ください。
- ネルシャツ:糸馴染みが良く、比較的綺麗に仕上がることが多いです。
- チェックやストライプのシャツ:柄を正しく合わせていくことで、比較的綺麗に仕上がることが多いです。
- アロハシャツ:同じ柄の布が取れない場合も、できる限り馴染むところから糸や布を取って修復します。
- 無地ワイシャツ:色や生地の厚さによって、修復箇所は透け感が少なくなり跡が残ることがあります。
- シルクシャツ:非常に繊細で光沢感が強く、跡が馴染みにくい素材ではありますが、最小限で最大限馴染むように仕上げます。
他店で断られたお品物でもあきらめずにまずはお問合せください。
よくあるご相談例
事例①|ネルシャツ 袖口の虫食い


比較的大きい穴でしたが、糸が太めであったこと、目立ちにくい生地であったことから布ではなく製品の縫い代から抜きとった糸で1本1本織り込んで修復しています。若干の織り目の歪みは出ていますが、色褪せも少なかったことから比較的綺麗に仕上がりました。
事例②|ウールシャツ 虫食い(AURALEE)


比較的糸の欠損が多かったため製品の表から見えないところより取った布を使い、織り目に沿って四角に修復しています。チェック柄の生地は跡が目立ちにくく、比較的綺麗に仕上がることが多いです。布を取る場所によって、当て布などの修理が必要になる場合があります(当て布が必要な場合は事前にお伝えしますので、ご安心ください)。
事例③|アロハシャツ 引っ掛けキズ(2箇所)


目立ちやすい生地のため、製品から抜き取った糸を使い最小限で修復しています。
色褪せが少しあることから少し白っぽい仕上がりとなっております。また柄が多少欠けています。
跡は残っていますが、製品から抜き取った糸で修復している分、他の修復方法と比べると目立ちは抑えることが出来ています。
事例④|シルクシャツ 糸引き(GUCCI)


こういった生地はとても繊細なため、とがったところに引っかかったりすることで、糸が引けてしまうことがあります。引けた糸を少しずつ戻して修復していきますが、目立ちやすい生地のため、引けを戻していっても、線は多少残ってしまうことがあります。また、今回のキズは一部欠損があったため、修復跡に目立ちが出ています。ご依頼いただく前に飛び出た糸を切らないように注意してください。
事例⑤|ポロシャツ 引っ掛けキズ


ポロシャツでよく使われている鹿の子編みと呼ばれている生地です。同じように編まず、メリヤス編みと呼ばれる一般的な編み方で編み繋いで修復しています。編みが違うこと、生地が硬いことが多く糸馴染みがあまり良くないことから、修復跡は目立ちが出ています。
事例⑥|チェック柄 ワイシャツ 小穴


前の裾内側から布を取り、織り目に沿って四角に修復しています。生地が薄く透け感が少なくなることから修復跡が目立ちやすいですが、ストライプやチェック柄があると、目立ちが緩和されることも多いです。多少の修復跡は出ていますが、そこまではっきり目立たずに修復することが出来ました。
事例⑦|白無地ワイシャツ 擦れキズ


Yシャツの特に白無地は修理跡が透けるため非常に目立ちが出ることが多いです。製品によってはお勧めしないこともありますが、かけつぎ可能な品物ですのでお困りの際は、お気軽にご相談下さい。