
一生ものと呼ばれる理由|マックスマーラの歴史とブランドの魅力
Max Mara(マックスマーラ)は、1951年にイタリア・レッジョ・エミリアで誕生したラグジュアリーブランドです。創業者アキーレ・マラモッティは、「仕立ての良さ」と「上質な素材」を日常着として女性に届けることを目指し、当時としては革新的な高品質プレタポルテ(既製服)を世に広めました。
マックスマーラのコートが長年支持され続けている理由は、単なる流行やデザイン性だけではありません。
マックスマーラが大切にしてきた3つの価値
① 素材への徹底したこだわり
キャメル、ヴァージンウール、カシミヤ、アルパカなど、世界中から厳選された天然素材を使用。
特にコート用生地は、「何年も着続けること」を前提にした密度と強度を持っています。
② 流行に左右されない普遍的なデザイン
1980年代に誕生した「101801 アイコンコート」が今も第一線で愛されているように、マックスマーラのコートは“今だけの服”ではなく、10年、20年と時間を重ねても成立するシルエットが特徴です。
③ 直して着ることを前提にした仕立て
縫製や構造がしっかりしているため、擦れ・虫食い・引っかけといったダメージが生じても、修理によって再び着られる余地が残されているのも大きな魅力です。
なぜマックスマーラのコートは「修理して着る」選択が合うのか
「一生もののコート」として名高い Max Mara(マックスマーラ)。
上質な素材、無駄のないシルエット、そして長く着続けることを前提とした仕立ては、年月を重ねるほどに魅力が増します。実際に当店へご相談いただく中でも、「母から譲り受けたコート」「20年以上前に購入した思い出の一着」「毎年活躍するお気に入り」といったお品物が多く、直して着続けたいという想いがとても強く感じられます。
一方で、年月とともに現れるキズや虫食いなどのダメージは避けられないものも多くあります。しかしマックスマーラのコートにとってそれは「寿命」ではありません。上質な生地や糸だからこそ、修理して再び着ることができるのです。
特に当店の技術である「かけつぎ修理」は目立たず・自然な風合いに再生できる可能性が高く、マックスマーラのコートにとても適している修理方法です。この記事では、マックスマーラの代表的なコートを紹介しながら、特徴/お手入れ方法/実際のかけつぎ修理事例をまとめました。
「買い替えるか迷っている」「直せるなら直したい」そんな方の判断材料になれば幸いです。
マックスマーラの代表的なコートと修理ポイント
101801 アイコンコート
特徴
1981年誕生の定番モデル。キャメルカラー×ダブルブレスト。ヴァージンウール+カシミヤ混が主流。
使いやすいためヘビーユースによる袖口・裾の擦れや、保管によるの虫食いが発生しがちです。
お手入れと修理ポイント
着用後はブラシをかけ湿気を飛ばしてからクローゼットへ。
修理は共布から糸を抜いて織り直すかけつぎがお勧めです。単色生地のため比較的目立ちにくく仕上げやすいモデルです。
101801 アイコンコート 虫食い穴


襟の部分は汚れが残りやすいことからこのように集中的に虫に食われてしまうことが多々あります。
予防としてシーズンオフにはクリーニングに出す、また一部のクリーニング店様で行っている保管サービスを利用するのも効果的です。
テディベア アイコンコート

特徴
2013年秋冬ミラノコレクションのランウェイに初めて登場。遊び心と洗練された魅力を見事に融合させた「テディベアコート」は、包み込むようなユニークな形状と絶妙なファブリックが幅広い世代に愛されています。非常に柔らかいウールとアルパカ、キャメルの繊維を絶妙にブレンドし、華やかさと機能性の完璧なバランスを実現しています。
お手入れと修理ポイント
毛足が長いため、キズや虫食いは目立ちにくいですが、それゆえに気づいた時にはかなり大きくなっている場合も。湿気を確実に飛ばして保管し、長期保管は防虫シートを利用しましょう。
テディベアコート 虫食い穴


襟の部分は汚れが残りやすいことからこのように集中的に虫に食われてしまうことが多々あります。
予防としてシーズンオフにはクリーニングに出す、また一部のクリーニング店様で行っている保管サービスを利用するのも効果的です
リュドミラ アイコンコート

特徴
最高級のピュアカシミヤを使用したダブルフェイスを、熟練した職人の手仕事により縫い合わせたリュドミラコート。「機能的なラグジュアリー」という概念が定義されたとき、リュドミラを主な基準としたに違いありません。あらゆるシーンにふさわしい、マックスマーラのアイコンコートです。
お手入れと修理ポイント
表裏を一枚として仕立てた構造であるため、縫い代が少ない裏に影響を出さない高度で繊細な技術が必要になるため、なるべく小さな傷のうちに修理をお勧めします。細かな引きつれを糸単位で整えながら修復。フォーマル用途でも違和感のない仕上がりを追求します。
ダブルフェイスコート 虫食い穴


こういった生地の場合、見た目には影響のない生地と生地の間の縫い代から糸を抜き取って修復することが多いです。穴が大きい場合は、ポケットなどから布を取り、その布から糸を抜き取って修復する場合もあります。
※穴が貫通している場合、生地によっては両面修復が可能です。両面修復する場合は、2か所分の費用が掛かることをご了承くださいませ。
マニュエラ(Manuela)アイコンコート

特徴
最高品質のキャメルヘアを贅沢に使用したマニュエラは、品質にこだわり続けるマックスマーラの世界観を象徴しています。マニュエラのもう一つの特徴はそのステッチ。特別なミシンを使い、熟練の職人によって手作業でトリミングされたステッチは、マックスマーラを象徴するディテールです。
最高級の生地、プロポーション、仕立ての完璧なバランスが、マニュエラが永遠のアイコンコートとして女性たちを魅了し続ける所以です。
お手入れと修理ポイント
着用後は湿気を飛ばして保管を。防虫剤は必須です。小さなキズでも放置せず早期修理が重要。放置すると広がりやすいため初期の対応が仕上がりを左右します。
脇のスレキズ


つなぎ目の部分は他の箇所と比べて出っ張っているため擦れて糸が切れやすいです。毛羽だったコートの場合は製品から糸を抜き取り、その糸を使って織り込むように修復しています。修復箇所周りの毛羽がなくなっていることから、修復箇所との風合いの違いは出ていますが、そこまで目立たず仕上げることができました。
修理を迷ったら、まずはご相談ください
「これは直る?」「目立たなくなる?」
そんな段階でも問題ありません。
お写真を送っていただくだけで『修理可否』『仕上がり具合』『リスク』『大体の金額』をお伝えすることができます。
大切なマックスマーラのコートを、これから先も着続けるために。買い替えの前に、一度“修理”という選択肢を考えてみませんか。



