1. はじめに
これからの季節に大活躍のウールやカシミヤのコート、皆さん1着はお持ちだと思います。しかし、こういった生地は繊維が細く柔らかいため、虫が非常に食べやすい繊維といわれています。この記事では、その原因と、コートを長持ちさせるメンテナンス法について解説します。
2. 虫食いの主な原因
ウールコートの虫食いの主な原因は、「イガ」「コイガ」「ヒメカツオブシムシ」「ヒメマルカツオブシムシ」の4種類(幼虫)です。これらの害虫は暗くて湿度の高い場所を好むため、クローゼットや押し入れの収納箱は要注意です。この中で一番数が多いのはヒメマルカツオブシムシで、4~5月頃に大発生します。起毛部分から、衣服の繊維が薄くなるように広範囲に食べるのが特徴です。
3. ウールコートの正しい保管方法
- 清潔に保つ: 季節の変わり目には、コートをクリーニングに出しましょう。
- 乾燥させる: クローゼットに保管する際、除湿剤を使用すると湿度を下げられます。衣類カバーはビニールではなく、通気性の良い不織布が良いでしょう。
- 害虫対策: せっかくクリーニングに出しても他の衣類から虫が移ってくる危険があるため、1着ごとの防虫袋がお勧めです!またクローゼットや収納ケースにも防虫剤も忘れずに。
- クリーニング店の衣類保管サービスを利用:一部のクリーニング店様ではシーズンオフの期間中保管してくださるサービスを行っています。追加料金がかかる場合がほとんどですが、温度や湿度、光の加減まで様々な調整をして衣類に最適な環境で保管してくれるので、虫食いやカビ、ダニの心配がある方はご利用を検討してみても良いと思います。
4. 虫食いの予防策
- 害虫のチェック: 定期的にクローゼットや収納箱をチェックし、害虫の兆候がないか確認しましょう。
- 害虫が住みにくい環境:定期的に扉を開けて乾燥を。虫のエサとなるホコリや汚れを掃除しましょう。
- 専門家のアドバイス: 早期の害虫の発見や対策が重要です。住まいの害虫駆除や、クリーニング店の衣類防虫加工等、専門店に相談するのもおすすめです。
5. 虫食いが発生した場合の対処法
- 早期発見: 害虫の被害は早期発見が鍵。着用頻度が低いコートも時々クローゼットから出し、全体の状態を確認しましょう。
- 修復方法: 小さな虫食いなら、自分で繕うことも可能です。大きなダメージや複雑なキズの場合は専門家に依頼するのがベストです。
6. ウールコートの日常的なケア
- ブラッシング: ウールコートは、着用後のブラッシングで表面の汚れや埃を取り除くと良いでしょう。天然の動物毛のブラシは静電気が起きにくく、素材が傷みにくいのが特徴です。ブラッシングの際は繊維の流れに沿って、上から下へ優しくブラッシングすることにより、綺麗に整えられます。
- 虫干し: 定期的にコートを干して風通しを良くすることで、良い状態を保つことができます。取り込む際はブラッシングを忘れずに。
7. まとめ
虫食いは予防が最も大切。適切なケアを心がけることで、ウールコートを長く美しく保つことができます。毎日のちょっとした努力が、大切なコートを守る鍵となります。
こちらの記事が、ウールコートの正しいケア法を身につける一助となれば幸いです。
さいごに
それでも出来てしまった虫食いは、、、当店にお任せください!